時速60kmくらいで30分ほど走り回っただけでかなり調子が良くなったジョーカー90ですが、エンジン始動時にキック一発でかかる事が少なく、キック3回位でエンジン始動状態です。
今回は、スパークプラグの掃除でエンジン始動絶好調になった話です。
現在はキック一発でエンジンがかかる。という調子良さです。
(真冬日は、キック一発ではエンジンがかかりませんでした)
真冬日とは:日中最高気温が0℃未満の日です。
・気温が低いと空気の密度が高くなりますので、
結果:混合気の燃料が薄くなります。
スパークプラグ点検
スパークプラグの外し方
①シートを跳ね上げて
②ラゲッジボックス(メットイン)の中に敷かれているマットを取り除きます。
(本田技研工業株式会社さんのホームページ上ではメットインスクーターと書かれていますが、サービスマニュアルではラゲッジボックス、パーツリストではラギジボックス、と 表記されています)
現物の容量は、ハーフキャップのヘルメットが入るかどうか?という大きさなので、ここはラゲッジボックス(荷物入れの箱)という表現の方が的を得ていると思います。
③プラグメンテナンスリッド(スパークプラグ点検用の蓋)のつまみを持ち上げて反時計回りに回します。
点検窓?からのぞき込んでみると・・・
ものすごい埃・ほこりまみれです。前回プラグ点検されたのは何年前くらいなのでしょうか?
④プラグキャップを取り外します。(ここは力任せで抜き取ります)
プラグキャップを外した後、出来れば
スパークプラグを取り外す際にゴミなどが燃焼室内に入らない様にプラグ座面部分を圧縮空気で掃除します。
コンプレッサーなどをお持ちでない方は、スプレー缶の様な形のエアダスター等を使うと良さそうです。
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以前、ヤマハ・ミントを整備した時に購入した首振り式のプラグレンチを使ってスパークプラグを外し・・・・・外せません。
スパークプラグとレンチの柄の部分の角度がありすぎて、プラグレンチを回す事が出来ません。
・・・さてと。・・・
・・・どうしましょうか・・・
刈払機(草刈り機)や、小型耕運機(管理機)の工具の中から使えそうな物を探しだすか?
❕ たしか、ラチェットソケットレンチセットの中にスパークプラグソケットが入っていたはずです。
ありました。右側縦方向に収納されている物がスパークプラグソケットレンチです。
呼び寸法21mmです。
スパークプラグソケットの中には、スパークプラグを落としてしまわない様にゴムの受け部品が取り付けられています。
こいつの寸法がジョーカー90のスパークプラグを取り外す為に合ってくれれば良いのですが・・・
ビンゴ❕ スパークプラグのサイズ・長さ・共にジョーカー90のスパークプラグの取り外しに使えます。
しかし、ラチェットハンドルを取り付けると、作業幅いっぱいでギリギリ スパークプラグを緩める事が出来る。といった寸法です。
後で気が付いたのですが、スパークプラグソケットの外側の六角部分(幅19mm)を、スパナを使って回した方が作業性が良いです。
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凄い事になっています。
最近は3日に一度くらいエンジンをかけているのですが、走り回ってはいないのでオートチョークが効いた状態(燃料が多い/濃い)で、エンジンを止めていたことが原因の一つかと思われます。
プラグが濡れているのは、上記の事が原因であり、ちゃんと走り回った後で確認しなければスパークプラグ先端の焼け具合の確認は出来ません。
しかし、この大量のカーボン付着は掃除してあげないとまともに火花が飛ばなくなります。
ピカピカに綺麗に仕上げました。 どうだ、参ったか!
キャブレタークリーナー(泡タイプ)・ワイヤーブラシ・歯ブラシ・竹串を使ってきれいにしました。
サービスマニュアルによると
プラグギャップ:0.6~0.7mm
ワイヤタイプのプラグゲージを使用して中心電極と側方電極のすき間(プラグギャップ)を点検し、規定値以外の場合は側方電極を曲げてギャップを調整する。
と書かれていますが、生憎おじさん(私)は、プレートタイプ(板状)のすきまゲージ(シックネスゲージ)しか持っていません。
プレートタイプのすきまゲージで測定した所、すきま(プラグギャップ)が0.8mm位ありそうだったので、プラグの側方電極の頭をドライバーの柄で軽く叩いてすき間を少し狭くしました。
老眼の度合いが酷くなっているおじさんは作業時には気が付かなかったのですが、記事を書きながら上の拡大写真を見ると、電極の角が丸くなっています。
スパークプラグは消耗品なので、もう交換した方が良い状態です。
電気はとがった所・角が好きで、とがった所(角)に向かって電気が飛びます。
・電子レンジで食品を短時間加熱すると端っこの角だけ温かくなるのはこのせいです。
上の写真の様な、角が丸くなったスパークプラグは交換した方が良いでしょう。
(デフォルト(基本設定)で、ケチなおじさんは、スパークプラグの電極の先端をヤスリで削って角を作ってやればまだ使えるんじゃないか?と、貧乏くさい事も考えています)
でも、刈払機(草刈り機)で経験済みですが、
スパークプラグの点検で火花が飛んでいる事が確認できても調子良くエンジンが動かず、スパークプラグを新品に変えたとたんに調子良くなった。という事もありました。
スパークプラグの火花が飛んでいるか確認する方法:スパークプラグの先端をフレーム(エンジンブロック等)の金属部分に当てて、セルモーターを回すか、キックでエンジン始動の動作を行い、その時に火花が出ていればスパークプラグはエンジン内でも火花を飛ばしていると判断できます。
*ほとんどの車体がボディーアース(-端子と金属フレームが接続されている)です。
上の写真の様に電極の角が丸くなったスパークプラグの状態になってしまったら。
良い子の皆さんは悪あがきをせずに新しいスパークプラグに交換する事を強くお勧めします。
ホンダさんの Joker50 のサービスマニュアルによると、
指定スパークプラグは
NGK | 日本電装 | |
標準 | BR6HSA | W20FR-L |
OP(低速を主体とした走行時) | BR4HSA | W14FR-L |
OP(高速を主体とした走行時) | BR8HSA | W24FR-L |
と、なっています。
スパークプラグの取り付けとその後のエンジンの調子
上記理由により、交換時期に達している状態だとは気づかずに、綺麗に掃除したスパークプラグをエンジンに装着。
スパークプラグの取り付け方法は、スパークプラグを手で持って(スパークプラグソケットに際込んだ状態でも可)エンジンヘッドに差し込み、手の力で閉まるところまでねじ込みます。
シールワッシャーを完全に潰してしまわない様に少しプラグレンチで締め込みます。
今回はスパークプラグは再利用するので1/16~1/8回転くらい締め込みました。
*締めすぎ注意。おじさん(私)は、長年の感でこの位で大丈夫だろうという力加減で締めています。
ちなみに、スパークプラグのワッシャーは金属の中空状の物が付いており、このワッシャーを潰す事によって圧縮漏れなどが無い密閉された取り付けが出来る様になっています。
何度もスパークプラグを緩めたり・締め込んだりするとワッシャーが完全につぶれてしまい、圧縮漏れを防ぐ事が出来なくなる可能性があります。
後は、外した時と逆の手順で、
プラグキャップ取り付け → プラグメンテナンスリッド(スパークプラグ点検用の蓋)→ ・・・・・の順番で組付けてスパークプラグ掃除完了です。
追記:NGKさんのホームページでスパークプラグの正しい締付トルク/締付回転角を調べてきました。
おじさん(私)の経験上、スパークプラグはNGKを使っておけば問題ありません。
他の、高性能をうたったスパークプラグなどを使用しても、車体の設計自体が古い物に高性能スパークプラグを使うと、かえって調子が悪くなりがちです。
スパークプラグはメーカー推奨型番の物を使用しましょう。
ホンダ・ジョーカーの場合、50㏄も90㏄も同じ番手スパークプラグを使います。
(パーツリストで確認したので間違いありません)
NGK BR〇HSA の推奨締付トルク
・トルクレンチがある場合
・ガスケットタイプの場合
・プラグのネジ径:φ14mm で確認すると
推奨締め付けトルクは、25~30N・m(2.5~3.0kgf・m)です。
※ガスケットが新品時、再使用時でも締付トルクは同じになります。
NGK BR〇HSA の 取り付けにトルクレンチが用意できない場合の締付回転角
・ガスケットタイプの場合
・プラグのネジ径:φ14mm で確認すると
プラグを正しくねじ込み、ガスケットが取付座に当たってから プラグレンチを使って、次の角度分だけ締め付けます。
新品ガスケットの場合
180~240° 約1/2~2/3回転
再使用ガスケットの場合
30° 約1/12回転
NGKさんのホームページで調べてきたので確かな数値です。
プラグ掃除だけでエンジン始動が楽になりました
冒頭で述べた通り
現在は寒くてジョーカー90に乗っていないのですが、三日に一度くらいキックでエンジン始動しています。
現在はキック一発でエンジンがかかる。という調子良さです。
(真冬日は、キック一発ではエンジンがかかりませんでした)
追記:スパークプラグは使っているうちに内部抵抗値が変化してしまう?
見出しのままの事ですが、スパークプラグは使用しているうちに内部抵抗値が変わってしまい、火花の飛ぶ勢いが弱くなってしまうようです。
エンジンの始動性が悪くなってきたら、スパークプラグの掃除などとケチ臭いことを言わずに、
スパークプラグは消耗品 と、割り切って考えてスパークプラグを新品に交換した方が良いようです。
追記:使い古したスパークプラグと新品のスパークプラグの抵抗値を測定してみました。
スパークプラグを交換する際に、電気的な抵抗値を測定してみました。
製品は使い古したものも、新品も同じメーカーの同じ型式の物
NGK BR6HSA です。
取り外した、使い古しのスパークプラグの内部抵抗値は、
50Ω 弱 くらいです。
新品のスパークプラグの抵抗値は、
60Ω 弱 くらいです。
新品のスパークプラグの抵抗値の方が、使い古したスパークプラグよりも10Ωくらい抵抗値が高い(20%くらい抵抗値が高い)という結果になりました。
正直な話
おじさん(私)は、電気の事に詳しくないので、スパークプラグの抵抗値を測ってみた。というだけの話で、
・なぜ、抵抗値が違うのか?
・どのくらいの抵抗値が適正なのか?
・抵抗値がどのくらいになったらスパークプラグを交換すべきなのか?
といったことは、一切分かりません。
一つだけいえる事は、スパークプラグは消耗品なので、バイクの調子が悪くなったらとりあえず交換しておいた方が良い!という事だけです。
(昔から「畳とプラグは新しい物にかぎる」という言葉があったり(なかったり)します)。
余談 プラグメンテナンスリッドを開けると、キャブレターのオートチョークに手が届きます。
突然ですが、おじさん(私)はオートチョークって嫌いなんです。
このジョーカー90もそうですが、愛車の1台(三菱ミニキャブJA仕様 4WD 5MT 軽トラック 平成8年式)も、オートチョーク車で、(ジョーカー90とミニキャブ/軽トラックは、ほぼ同じ時期の製造です)
両車両ともエンジンのかかりは良いのですが、エンジンが温まるまで(オートチョーク機能が解除されるまで)は、まともに加速してくれません。
チョークなんてものはエンジンがかかって、少しエンジンが温まるくらいまで効いていれば良く、その後はチョーク機能OFFにして走った方が調子が良いと考えています。
社外品で、ホンダのバイクのオートチョークを手動式に交換する部品が売られているのは知っています。
しかしスクーターの様な、カバーに囲まれたエンジンの場合どうやって手動レバーを動かせばよいのか?と考えていましたが、シートを跳ね上げてプラグメンテナンスリッドを開けるだけでチョーク部分に手が届きます。
一通り整備が終わったら手動チョークに交換するかもしれません。
以上、
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