センタースタンドの取り付け部を切断されたジョーカー90に自作金具でセンタースタンドを取り付ける方法。第3弾です。
前回製作した、センタースタンド取り付け試作金具2号機を改良しました。
ジョーカー90へのセンタースタンドの取り付け・角度固定方法を変更してセンタースタンド取り付け金具を作成しました。
試作構成部品の詳細は省きますが、気になる方は前回までの記事をご覧ください。
ホンダ・ジョーカー90 #02 センタースタンド入手・サイドスタンド調整
ホンダ・ジョーカー90 #03 センタースタンド取り付け・試作
ホンダ・ジョーカー90 #09 自作金具でセンタースタンド取り付け 結果:失敗
ホンダ・ジョーカー90 #16 自作金具でセンタースタンド取り付け2 結果:失敗(成功の可能性あり)
駐車中のみとはいえ、エンジンに車体の荷重をかけるのはあまり望ましくない状態だと考えます。
ホンダ・ジョーカー90 センタースタンド取り付け金具試作 3号機 取り付け角度固定方法の変更
この車体はセンタースタンドの取り付け部が切断されていましたが、丸パイプで作られたフレームの下にセンタースタンド取り付け部の一部が残っていました。
この部分をうまく使えば自作センタースタンドの角度を固定できるのではないかと思い、自作センタースタンドの取りつけ方法を変更してみます。
黒い油性インクでざっくりと印付け
目印として付けた印を基に元々付いていたセンタースタンド金具の残った部分を切断。
角度がかなり急な気はするのですが、
【過ぎたるは猶及ばざるが如し】by.孔子?
と言う言葉があります。削りすぎると後の修正が出来ません。(削り足りない場合は後で削り直す事が出来ます)。
左右の切断角度を合わせる為にステンレススケール(物差し)を当てて、ほぼ同じ角度になる様にしました。
センタースタンド取り付け金具試作2号機で、取り付け金具とセンタースタンドの横棒のすき間を測ると約23mmでした。
この部分に23mmに切断したL字アングルを取り付ければセンタースタンドが前に行き過ぎる事を止めるストッパーになる予定です。
L型アングルを多用してセンタースタンドの取り付け部試作3号機製作
細かい説明は省きますが、L字アングルを多用してセンタースタンド取り付け金具3号機の試作品状態です。
センタースタンド取り付け金具試作2号機までは角度固定の為にエンジンの突起部までの長さが必要で、全体が大きなものになっていましたが、試作3号機は小さくまとまっています。
センタースタンドを上げた状態は上の写真のようになります。
DIY・自作のセンタースタンド取り付け金具試作3号機をジョーカー90へ取り付け 1回目・失敗
何となく良さそうに見えます。後輪も かろうじて浮いた状態になっています。
しかし、細部を確認すると
センタースタンドの接地部分が前に行き過ぎています。
当て止めの意味で下側に向けて取り付けたL字アングルの寸法が合っていなかったのでしょうか。
(後になって問題は他の部分にもある事が判明)
バネを取り付けてセンタースタンドを上げ下げすると・・・
バネを固定するネジ部分が後方へ傾いてしまいました。
自作のセンタースタンド取り付け金具試作3号機 改良
・センタースタンドが前に倒れすぎない様に当て止め金具を増設
・バネの取り付け部根元を補強 しました。
ジョーカー90の車体には取り付けてみてはいませんが、バネを取り付けて センタースタンドと自作金具を動作してみてもバネの取り付け部が傾くという事が無くなりました。
〇印の部分 3点支持でセンタースタンドの倒れすぎを防ぎます。
これでほぼ完成形が見えてきました。
このまま取り付けて完成! でも良いのですが、
構造部品(L字アングル等)を接着剤で貼り付ければ更に強度が増す。
と、おじさん(私)の勘が言っています。
瞬間接着剤でL字アングルを接着すれば話が速いのですが、試作1号機から何度となく着けたり外したりしたL字アングルは多少ゆがんでしまっています。
接着時に隙間が出来てしまうと瞬間接着剤では上手く着かない可能性があります。
瞬間接着剤で上手く接着できていなかった場合は、後で振動や衝撃で接着部が剥がれてしまう可能性があります。
多少の歪みが出来てしまったL字アングルの接着には、衝撃や振動に強い 弾性接着剤 セメダイン「スーパーX」を使用する事としました。
ゴムの様な性質を持つ弾性接着剤でL字アングルを接着すれば衝撃や振動にも強く接着でき、L字アングルを接着しない場合と比べて全体の強度が上がる はず です。
(おじさん(私)の直感がそう言っています)
一度部品を外して
弾性接着剤 セメダイン・スーパーX を貼り付け面の両面に薄く塗り、
組付ける順番・方向を間違えない様に置き、5分ほど乾かします。
接着剤の表面が少し固まりだした状態で貼り付け組み立て、
本体に取り付ける部分は一旦ボルト・ナットで締め付け、中間部分はC型クランプでしっかりと部品同士を密着させました。
このまま接着剤が完全に固定するまで(48時間~)接着部が動かないように保管。
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バイク弄りの時間がなかなか確保できずに3週間ほどたってしまいました。
その間に、バネの取り付け部の補強方法で別の案が浮かんだので作り直してみました。
本当は30mm角の短い角パイプがあれば理想的だったのですが、そんなに都合よく何でもそろう訳ではありません。
L字金具を加工して、バネの取り付け部(ボルト)を2ヶ所で支える形にしました。
ちなみに、内側のL字アングルはエンジン下部と干渉(接触)してしまう為、斜めに削り落としました。
DIY・自作のセンタースタンド取り付け金具試作3号機をジョーカー90へ取り付け 2回目 問題はそこじゃなかった。
もうこれで完成じゃね? 俺、天才かもしれない!
と うぬぼれつつ ジョーカー90本体へ自作センタースタンド(金具)取り付け。
結果 ➡ 惨敗です。
取付写真全体像は、試作3号機を取り付け 1回目と同じ状態です。
センタースタンドが前にいきすぎ、車体がグラグラして安定しません。
取付に失敗した部分の拡大写真が上手く撮れなかった為、他の写真で失敗原因の失敗理由を考察して試作3号機を完成形まで仕上げる予定です。
黄緑色の線がL金具の角度です。直角よりも広く変形しています。
水色の線がジョーカー90のフレーム・サイドスタンド取り付け部です。
なぜ、フレームの切断面にL金具が密着しないのか?
問題点を見つけました。下の写真で説明します。
Uボルト用の楕円プレートが曲がるほど強い力でネジを締め込んでいますが、黄緑色の線(点?)だけでL金具を支えています。
強い力が掛かればシーソーのように簡単に揺れてしまいます。
DIY・自作のセンタースタンド取り付け金具試作3号機をさらに改良ジョーカー90へ取り付け 3回目
失敗したっていいんです。何故ならば、趣味の世界だから!
(マニュアルの無い、新しい物を作り出す為には失敗はつきものです。
でも、いい加減(そろそろ)センタースタンド取り付けは完了させて、ディスクブレーキの交換やキャブレター掃除がしたいんですよね。)
失敗の原因がわかれば対応策も考えられます。
・フレームサイズ(太さ)にぴったりのUボルトを使ってうまく取り付け出来なかった。
・Uボルト用の金具も曲がってしまった。
~ じゃぁどうするか?
センタースタンド取り付け金具試作3号機をさらに改良
速攻 ホームセンターへ行って問題対策用の金具を購入してきました。
Uボルト 1/4x3/4 と Uプレート2枚(写真の物)×2セットです。
試作取付3号機失敗
取り付け部補強案
少し大きめのUを使用して、UプレートがL字金具の下に平行に密着する様にしてジョーカー90の接触部に密着する様に取り付ける作戦です。
UボルトのプレートがL字金具を面で支える形にします。
・少し大きめのUボルトを使い、Uプレートは曲がってしまわないように2枚重ねで使用します。
しかし、大きめなUボルトではジョーカー90のフレームサイズ(太さ)との間に隙間が出来てしまいます。
・取り付け部に隙間が出来ると取り付けが緩く、前と同じようにセンタースタンド取り付け金具が動いてしまう可能性があります。
~ じゃぁどうするか?
なんか・・・楽しくなってきました。
・漫画・アニメーションの【ドラゴンボール】の孫悟空が、自分より強い敵に出会った時にどう戦うのかという時の決まり台詞
「おらぁ ワクワクしてきたぞ」
・【探偵ガリレオ】(テレビドラマ篇)で湯川助教授が、問題解決の糸口が見えた時に場所もわきまえずに夢中で計算式を書いて解いていく。
(原作の小説ではそのような場面は少なかったと記憶しています)
そんな気持ちに近い感じです。(たぶん)
自作のセンタースタンド取り付け金具試作3号機(改良型)をジョーカー90へ取り付け 3回目
取付用のUボルトの曲げr(曲げた円形の部分の半径)が広過ぎるのであれば、狭く加工してやればよいのです。
曲げrが狭い物を広くするのは難しく作業が大変ですが、
曲げrが広い物を狭くする方が簡単です。
ネジ山を潰してしまわないようにナットをはめて、ウォーターポンププライヤーを使い曲げrを小さく(2か所のネジを近くに)します。
*この曲げrを小さくする作業はジョーカー90のフレームの太さ(+L字金具の鉄板の厚さ)に合わせなければいけない為、実際はジョーカー90に センタスタンド取り付け金具3号機を取り付ける作業中に何回も微調整します。
Uプレートが3枚しかホームセンターに無かったため左側はとりあえずUプレート1枚で適度に締め付けて固定しています。
ばっちり、L字金具をジョーカー90のフレーム切断部に密着させ、なおかつUプレートはL字金具を面で支えています。(Uプレートは自作金具の下側なので写真では少ししか映っていませんがL字金具の下面に密着しています。
写真で確認するとフレームの上とUボルトの間に少し隙間が有ります。
Uプレートをもう1枚購入して最終取り付け時にはUプレート2枚重ねでUボルトを受けて、きっちりと締めあげて(下げて?)取り付けする事とします。
取り付けたセンタースタンドを使い車体を持ち上げてみると
ばっちりです。
今までと比べて安定感が全然違います。
センタースタンド跳ね上げ用のバネは、今取り付けてしまうと作業が大変になるので最後に取り付ける事とします。
この後、Uプレートをホームセンターで追加購入。
もう取り付けて完成でも良いのですが念には念を入れて、左側のセンタースタンド取り付けAssy(アッシー)と、Uプレート2枚重ねの物をセメダインスーパーXで貼り付け固定します。
Uプレートは綺麗にメッキされているので接着面を研磨布で磨いて細かい傷を付けて接着剤がしっかりと着くようにしました。
接着剤が固まるまで時間がかかるので、その間にジョーカー90本体のセンタースタンド取り付け部の仕上げをしておきます。
この記事のはじめの方でセンタースタンド取り付け金具の下部分を削り取った写真がありますが、よく見るとバリが出ている事が判ります。
普段スクーターに乗る時に、この場所にバリがあっても危なくは無いのでこのままでも問題無い と思われる方もいらっしゃると思います。 が、
サンダーで削り取った部分のバリです。細かい事を言うと一旦高温になって自然冷却された薄い鉄材です。(とてもさびやすい条件がそろっています)
ここを放っておくとバリの部分に錆が発生して他の部分まで錆が進行してしまう可能性大です。
何年前に(何十年前に)何のために購入したのか?覚えていませんが・・・
何故か錆止め塗料があったので、バリ取り後錆止めの為にこの塗料を塗っておきます。
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バリをヤスリで削り落とした後、研磨布(不織布研磨パッド)を使い、他の部分も錆落とし。
かなり雑な仕上がりですが、今回はこのくらいで良しとしておきます。
フレームの他の部分もかなり錆が出ているので、フレーム全体の錆落としと塗装もいつかはやらなければいけなくなるかもしれません。
長期間、機械製品を使い続けたい場合はこういう細かい所の手入れが数年後に効いてきます。
(後になって思いついたのですが、塗装などせずに自作のセンタースタンドを取り付ける時にセメダインスーパーXを切断面に塗れば塗装の必要がありません。でも、バリ取りだけはやっておいた方が良いでしょう)
自作センタースタンド仕上げ、ジョーカー90への取付完了
自作センタースタンド取り付け金具 塗装
接着剤が固まってから塗装作業を行います。
塗装の目的は、錆防止・見た目の綺麗さはもちろんですが、ネジ止めした自作のセンタースタンドのネジの緩み止めの意味もあります。
塗装ブース(段ボール箱)準備!
自作のセンタースタンド取り付け金具の細かい所に変更点があります。
・バネ受け用のネジの右側(内側)にバネワッシャーを入れ、更にダブルナットで緩み止め
・センタースタンドを支える芯棒の端をダブルナットで緩み止め にしました。
この塗装はネジの緩み止めとしての役割も期待しているので1度目から厚塗りです。
センタースタンドが倒れないように、近くにあった石を重石として使いました。
使用した塗料は水性塗料の艶消しブラックです。(ホームセンターで売っている安いやつです)
なぜ、水性塗料を使うのか? ➡ 水性塗料はガソリンやオイルが着いてしまっても溶け出しません。
2度塗り、塗料終了後のセンタースタンドAssyの写真です。
自分で言うのもなんですが、何か・・・かっこいい!(自己満足の世界に浸っています。)
(こういうのを自画自賛と言います)
自作センタースタンドAssy取付完了
ほんの少しセンタースタンドが前に倒れすぎているようにも見えますが、まあまあの出来です。
バネを取り付けて動作させても、大きな問題は見られません。
砕石を敷き詰めた地面の上では後輪がしっかりと浮き上がっているのか?正確には確認が出来ません。
舗装路わきの側溝のふたの上にセンタースタンドをたてて駐車してみました。(上り坂です)
ばっちり、後輪が浮いています。センタースタンド取り付け成功と言って良さそうです。
しかぁ~し!後ろから駐車状態を見てみると・・・
車体が少し右に傾いて駐車されています。
(センタースタンド取り付け治具/Assy の右側にも、センタースタンドの当て止め部を作ってあげた方が良さそうです)。
まだ少し気に入らない点はあるのですが、センタースタンドの取り付けはここで一旦終了。成功。とします。(センタースタンド入手から既に1年以上経過しています)
不具合が発生した時にはまた手直しするかもしれません。
*追記:後日、右側にもセンタースタンドの当て止めを取り付けました。現在は真っ直ぐに駐車できる状態になっています。
以上、
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