キャブレターの掃除後、混合オイルで長時間アイドリング状態でエンジンをかけ続けたので、シリンダーヘッド内側にカーボンがたまっているのではないか?
という訳で、シリンダーヘッドを開けて掃除を行いました。
エンジンカバー(シュラウド)を開きます。
シリンダーヘッドを開ける為には、エンジンを覆っているカバーを外す必要があります。
エンジンカバーの右側(上の写真では左側)のファンカバーを外します。
2か所のボルトを外し、ファンカバーを取り外します。
今回は、シリンダーヘッドを開ける事が目的なので、ファンカバーは横へ倒す状態にとどめました。
エンジンカバーの右側(上の写真では左側)のシュラウドを外します。
前方のネジは分かりやすく作業しやすい場所にあるので簡単に外せます。
後方のネジは、分かりずらく、しかも作業しにくい場所にあります。
このボルトを外す為には、ボックスドライバーかラチェットレンチ+エクステンションバー(延長棒)が必要です。
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エンジンカバーの取り付けネジを外した状態で、エンジンカバー上部を左右に開きます。
(桃太郎が桃から生まれた瞬間のような状態です)
シリンダーヘッドの取り外し
*注意:
・シリンダーヘッドを外す前にシリンダ周りを圧縮空気などで掃除してから作業を行います。
・合わせ面や冷却フィンを破損しないように注意しましょう。
4本のボルトを緩め取ります。
*緩め取る時には対角に2~3回に分けて緩めます。
シリンダの取り付けネジは固着しているのではないかと思ったのですが、意外と簡単に緩みました。
今までの(何人かの)オーナーさんは誰もこの部分を開けたことが無かったのか、若しくはきちんとトルク管理を行って締め付けられていたのだろうと思われます。
シリンダーヘッドを軽くゴムハンマーで叩いて固着状態から外し、シリンダーヘッドを取り外しました。
思っていたのと違う・・・
製造されてから25年以上経っていて、おじさん(私)が、【探偵物語ごっこ】を行って白煙を出し続けた後のピストンヘッド部です。
ガッツリとカーボンがこびりついている、と思っていたのですが、意外ときれいです。
シリンダーヘッド内部とピストン上面の掃除
キャブレタークリーナーと歯ブラシなどを使ってきれいに掃除しました。
シリンダーヘッドとヘッドガスケットです。
キャブレタークリーナー(泡タイプ)を吹き付けてしばらく置いた後に歯ブラシで擦ると簡単に汚れが取れました。
ヘッドガスケットは、一度外したら交換すべき部品ですが、おじさん(私)の勘ではまだ使えそうです。
ピストンヘッド部は、キャブレタークリーナーがピストンとシリンダの間に入り込まないように注意して、適度に綺麗にしました。
ピストンが簡単に振れるような状態であれば、シリンダーも外して、ピストンリングの交換も行うつもりでしたが、思っていたより良い状態だったので今回はピストンヘッド部の掃除のみで良い事にしました。
(ちなみにガスケットとピストンリングは入手済みです)
*素人判断です。本当はピストンリングの交換も行った方が良い状態なのかもしれませんが、このジョーカー90はちょっとした足替わりに使う程度なのでこの状態で良しとしました。
参考までに:ピストンリングの使用限度の測定方法
ピストンやシリンダを分解した状態で、
ピストンを使用し、シリンダ内にピストンリングをセットして、ピストンリングの合口すき間をシックネスゲージを使用して測定します。
使用限界:トップリング/セカンドリング:0.40mm
写真は有りませんが、排気ポートの掃除も同時に行いました。
排気ポートもカーボンの蓄積などは見られず、想像していたよりだいぶきれいでした。
シリンダーヘッドの取り付け方
シリンダヘッドボルトのねじ部、座面にエンジンオイルを塗布します。
新品のガスケットとシリンダヘッドをセットし、ボルト4本を取り付けます。
他の記事でも書いている内容で、くどいようですが重要な事なので何度でも書きます。
ボルトの取り付けは、1本ずつ確実に取り付けるような作業はやってはいけません。
ボルトを締め付ける時には対角を意識して、すべてのボルトを少しづつ締めていきます。
ボルトの対辺は10mm
締め付けトルク:10N・m(1.0kgf/m)
かなり弱い力です。
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出来ればこの状態でマフラを取り付けてエンジンをかけて圧縮漏れがないか確認すべきなのですが面倒くさいので、自分の作業を信じる事にします。
エンジンカバー(シュラウド)を取り付けて作業終了です。
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