このジョーカー90はセンタースタンドの取り付け部分が切断除去されています。
自作金具でセンタースタンドの取り付けを行いました。
問題はセンタースタンドを使用して駐車中に、取り付け金具全体が車重で上に上がってしまうのではないか?という点です。
当初はボディカバーを外してフレームの形を確認後、フレームの上側から金属板か何かで押し下げる形にしようと思っていたのですが、他の方法を思いついたので車体カバーを外さずに取り付けしました。
車体下部を観察すると謎の突起発見
センタースタンドを先に取り付けておかないと、整備する時に何かと不便です。
何とかして(例え仮組でも)車重で位置が変わってしまわない様にセンタースタンドを取り付けしたい。
改めてこのジョーカー90を観察すると、車体右側ファンカバーの下に金属製の突起発見!
まあ、なんて素敵な突起でしょう!
これを利用しない手は有りません。
何か意味のある突起だとは思うのですが、あとの事は深く考えずに
この突起を利用して、試作段階のまま放置してあった自作センタースタンドアッシーを追加工してセンタースタンドの取り付けを行う事にします。
自作センタースタンドアッシーの改良
途中まで作って放っておいた自作センタースタンドアッシーを車体の下に当てて、謎の突起以外の車体と干渉しない様に試行錯誤
完成したセンタースタンドアッシーがこちらです。
ジョーカー90のフレームに見立てて、細い単管パイプを仮組しています。
車体との干渉を防ぐ為にセンタースタンドの取り付け部のU字ナットを外側にオフセットさせたり、ネジの飛び出し量を調節する為に平ワッシャーを何枚も重ねたり・・・自分なりにかなり考え抜いてほぼ完成形です。
センタースタンドの取り付け部が切断された車体など、そうそうある物ではないと思うので、細かい説明は省略します。
作業台に乗せて自作センタースタンドの取り付け
センタースタンド取り付けアッシーを製作するまでは、地面にはいつくばって車体との干渉等を確認してのですが。
ジョーカー90への取り付けは、車体を地面に置いたままでは上手く作業が出来ません。
高さのある作業台の上にジョーカー90を移動させて作業する事にしました。
何か良い作業台代わりの物はないか?・・・
ありました。軽トラックの荷台が丁度良い作業台になります。
これでジョーカー90の車体の下側に手が入り易くなり、作業がはかどりそうです。
自作センタースタンドを使ってジョーカー90にセンタースタンドを取り付け・動作確認
U字の金具を使ってジョーカー90の車体にセンタースタンドアッシーを取り付け
車体の下をのぞき込んで確認しましたが、車体との干渉は無さそうです。
バネが付いていない状態ですが、一旦センタースタンドを使って車体を持ち上げ固定してみます。
センタースタンドをかけた(センタースタンドで書体を置見上げた)時に、違和感を感じました。
センタースタンドが前に行き過ぎない為のストッパーが無い為にセンタースタンドが前に倒れすぎてしまいました。
センタースタンドの位置を、ちゃんとした位置にしてみたのですが、ジョーカー90の車体がふらふらして、安定しません。
センタースタンドとサイドスタンドを出した状態で、改めて取り付け状態を見てみると
取り付けステーが車重で曲がっています。
ジョーカー90の後輪も地面に付いたままです。
軽トラックの荷台は、ゴムシートの下は波のように凸凹がある形です。
平らな地面の上ならばもう少し安定するかもしれないと、少ない望みをかけて軽トラックの荷台から慎重にジョーカー90を地面に降ろします。
地面の上でセンタースタンドをかけてみると
やはりこの方法は失敗なようです。
後輪が浮いていません。車体の安定性も悪く、すぐに転んでしまいそうです。
L型の取り付け金具が車重で曲がってしまい、車体を持ち上げた状態で保持する事が出来ません。
ここはもっと厚みのある金具にするか、補強の意味で何枚かの金具を重ねて補強する必要があります。
センタースタンドの固定バネの取り付け
このセンタースタンドアッシーの取り付けは失敗。だという事は判ったのですが、ついでにセンタースタンドの固定バネを取り付けて動作確認をしてみます。
先人の知恵にならって、プラスドライバーの先端の溝をバネを引っ掛けたい場所に当てて
プラスドライバーでバネを伸ばしつつバネの端を移動させて所定の箇所に引っ掛けます。
2~3回試行錯誤の後取付完了。
この段階では、センタースタンド取り付けアッシーは多少の補強をして、スタンドの取り付け位置ももう少し下げてやれば後は何とかなる。・・・と、思っていたのですが、
センタースタンドを使って車体を何度か上げ下げ
(実際にはセンタースタンドを掛けようとして後部を持ち上げた時にしか後輪は浮いていません)
再度センタースタンドの状態を確認してみると。
センタースタンドのバネの力を侮って(見くびって)いました。
センタースタンドアッシーに取り付けた六角ボルト製のネジ取り付け部が、根元から大きく右に曲がっています。
このバネの引っ張り力ってすごい力です。
バネ取り付けネジが曲がってしまった為、センタースタンドを解除した時に上まで上がりません。
手でセンタースタンドを持ち上げると素直に上の位置にいてくれるのですが・・・
完全に失敗作です。
再度作業台(軽トラックの荷台)に載せてセンタースタンドアッシーの取り外し
無残な形に変形しています。
今後の課題 試作品を元に強化した物を作るか、溶接機をどこかから調達するか、他
今回のセンタースタンドと取り付けアッシーは失敗となりました。
今後どうするか
案① 溶接機をどこかから調達してセンタースタンドの取り付け部を製作溶接
溶接する為の材料は持っています。
先日トラクターの爪を交換したので、厚さ6mmの金属がたくさんあります。
近くの中古農機具屋に中古の溶接機が何台も置いてあるのも知っています。しかし、この為だけに溶接機を購入する、というのもいかがな物か?
そもそも溶接作業なんてものは30年以上前に高校の授業で少し経験があるだけです。
それに、電圧・電流の問題も有ります。
我が家で溶接機を使ったら、家中のブレーカーが落ちそうな気がします。
案② 今回の試作品を改良して再度取り付けに挑戦
今回の失敗で、対応の方向性は見えてきました。
いくつか案が考えられます。
- L字金具の補強。若しくはもっと厚さがある 曲げに対して強いL字金具を使用
- 上記の内容とリンク(関連)して、センタースタンドの取り付け位置をもう少し低い位置に変更
- バネ固定部分は、
・何らかの方法で取り付けステーを増設して短いボルトで対応するか
・もっと太いネジを使い、バネを引っ掛ける部分のみ、バネに合わせて細くするか
・今回と同じネジを使い、ナットを10個くらい使い、取り付けの根元からの曲がりを防ぐか
(ネジにびっしりとナットをはめ込んで補強)
案③ センタースタンドの取り付けは、きっぱりと諦める
おじさん(私)がセンタースタンドを取り付ける事にこだわっているのは、
整備する時に車体を安定させた状態で車体(後輪)を浮き上がらせたい。という事の為です。
今までの経過で、油圧ジャッキを2台同時使用で安定させた状態で後輪を上げた状態に出来る事は経験済みです。
まとめ センタースタンドの取り付け失敗 今後の作業の優先順位は?
センタースタンドの取り付け部が切り取られているジョーカー90にセンタースタンドを無理やり取り付けようとしましたが、今回は失敗に終わりました。
本当はセンタースタンドがあった方が簡単に車体を安定した形で持ち上げられるので、整備のしやすさを考えるとセンタースタンドの取り付けは諦めたくないのですが・・・
最近エンジンの始動性が悪くなって来たのでキャブレター掃除調整くらいはやっておかないと、症状が悪化する可能性があります。
センタースタンドが先か、キャブレター掃除調整やディスクブレーキの交換が先か?
問題は山積みです。
以上、
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