ヤフオクで現車確認無しで入手したホンダ。ジョーカー90
ブレーキランプに問題があります。
後ろブレーキレバーを握るとブレーキランプが点灯するのですが、前ブレーキレバー(ハンドル右側のレバー)を握ってもブレーキランプが点灯しません。
ブレーキを掛ける時は大体前後のブレーキを同時に掛けるので、このままでもさほど問題は無いのですが整備不良のままでは色々問題がありそうなので早めに修理する事としました。
前ブレーキを掛けた時にブレーキランプが点かない原因追及
原因追及なんて大げさに書いていますが、原因は大体の見当がついています。
前ブレーキレバー(ハンドル右側のレバー)の根元を下から見上げると
リミットスイッチ(機械的に・物理的に電気のON/OFFを切り替えるスイッチ)が付いている事が確認できます。
写真はブレーキレバーを握った状態で、リミットスイッチの出っ張りが出ている状態です。
正常であればこの時スイッチ内の接点が繋がって通電し、テールランプが点く筈です。
(ハンドルを離すとスイッチの出っ張りを押して通電を遮断するはずです)
リミットスイッチのコネクタを引き抜き、この2本を短絡(ショート)させてテールライトが点けば、原因はリミットスイッチにある。という事になります。
コネクターの接点部分に針金を突っ込み短絡(ショート・通電)させてスイッチON
エンジンを掛けないとブレーキランプも他の部分ヘッドライトやウインカーも点きません。
やっちまった!① ヒューズが切れてしまい、シートとシート下の収納ボックスを取り外し、ヒューズ交換
セルスイッチを押してエンジンスタート。
ブレーキランプは点いているでしょうか?
ブレーキランプが点いているか確認すると、ちゃんと点いているように見えます。
でも点いた時と点かない時の明かりの差が確認できないと確定できません。
リアブレーキをかけて見たり、いろいろやっていると!
??? やっちまった?①
ウインカーもテールライトもヘッドライトも点かなくなってしまいました。
ヒューズが飛んでしまった(切れてしまった)っぽいです。
でもエンジンは掛かっています。
素人修理あるある の一つ、余計なことをして他の部分を弄り壊してしまうパターンです。
エンジンを一旦切って、移動の為に再度エンジンを掛けようとすると、今度はエンジンが掛かりません(セルも回りません、キックペダルを使ってもエンジンが掛かりません)
電気の事ってよくわからないことが多いです。さっきまでエンジンが掛かっていたのにどういう事?
多分 いろいろ弄っているうちに端子を短絡(ショート)させていた針金がハンドルか何かに当たって短絡してはいけない部分と接触してしまったのだと思います。
ヒューズ確認
ヒューズの場所は解っています。
シートの下を見る為にシートロックの鍵を開けシートを持ち上げ
収納スペースの後方にバッテリーとヒューズがあります。
この部分です。
蓋に BATTERY(バッテリー)
SPARE FUSE(スペアヒューズ/予備ヒューズ)
と書かれています。
蓋の裏側には予備のヒューズが取り付けられています。
バッテリーの横に黄色いヒューズケースが見えます。
このヒューズケースを引っ張り出して中のヒューズを確認したいのですが、取り出せそうで取り出せない微妙な位置についています。
無理やり引っ張り出して断線等起こすといけないのでシートごと収納ボックス部分を取り外す事にしました。
シートとシート下の収納ボックスの取り外し方
収納ボックス部の取り外しは簡単です。
対辺10mmのボックスドライバーか、ラチェットレンチがあるとすぐに取り外しが出来ます。
写真の4か所のネジを外し、
2サイクルオイルのタンクのキャップを外して
シートごとシート下の収納ボックス部分を上へ引き抜きます。
写真では後ろ側から持ち上げていますが、実際は両手で持って真上へ引き上げた方が良いです。
ちなみにこのジョーカー90はシート取り付け部の下、ボディーの繋ぎ合わせ部分が割れてしまっていました。
ヒューズの確認と交換
黄色いヒューズケースを引き出して、
ヒューズケースを開いて、ヒューズが切れていないか確認。
案の定、片方のヒューズがとんで(切れて)いました。
切れてしまったヒューズを交換します。
(このヒューズケースは開けにくいので、小さなマイナスドライバーを隙間に差し込んで慎重にこじ開けました。)
後は逆の手順で組み立てていきます。
余談:今まで何人のオーナーに使われてきた車体か解りませんが、苦労して直した後が見受けられます。
バッテリー前部のネジと、シート取り付けの蝶番の部分のネジを壊してしまったようで、穴あけ・タップ加工で雄ネジ部分が雌ネジに追加工されています。
再度ブレーキランプが点くか確認 原因の特定
同じ過ちを繰り返さないように、エンジンを掛けてからブレーキレバー部の端子を短絡させて確認。
電気って目に見えないから怖いんです。
が、12Vくらいであれば感電しても大したことは無いだろうという素人考えで、端子にピンセットを差し込んでブレーキランプが点くか確認。
今回は鏡を置いて、ピンセットを抜き差ししてブレーキランプが点くか確認しました。
端子を短絡(ショート)させてみるとブレーキランプが点きました。
ブレーキランプが点かない原因は、リミットスイッチの故障で間違いなさそうです。
確認後は、また同じ間違いを起こさないようにピンセットを取り外し、リミットスイッチと端子を接続しておきます。
原因がわかればここは対応は簡単です。リミットスイッチはネジ一本で留めて有るだけなので簡単に交換できそうです。
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リミットスイッチ単体は安い物です。
リミットスイッチを取り付ける時にネジを締めすぎてリミットスイッチを壊さない程度にネジ止め、端子を繋げば修理完了予定です。
やっちまった② ヒューズの入れ間違い ヒューズは10Aと15Aが使われています。
予備ヒューズも補充しておかないといけません。
老眼って不便です。老眼鏡をかけても虫眼鏡を使っても何アンペアのヒューズなのかよくわかりません。(老眼のせいだけでは無く、ヒューズに少し錆が出始めていたので余計解り難い状態です。)
10Aと刻印がある様に見えるのですが自分の目が信用できません。
今更ですが、(順番が違うと思いますが)パーツリストを見るとヒューズは15Aと10Aが使われています。
切れたヒューズと、残っている予備ヒューズを見ると両方10Aと書いてある様に見えます。
ヒューズの入れ間違え?10Aのヒューズケースに15Aのヒューズを入れてしまった可能性大です。
間違えて入れたままだと、何か不具合が起こった時にヒューズが切れずに大事な電気部品を壊してしまう可能性大です。
困った時(だけ)の神頼み では無いですが、誰か目の良い人に確認してもらう必要があります。
切れたヒューズと余っているヒューズを息子に確認してもらう事にしました。
この端っこの所の刻印は10Aって書いてあるよね?
ん~ うん。10Aだね
よし、この子は使える子です。 ありがとう。
再度ヒューズの入れ替え
2度手間ですが仕方がない。
再度シートを外しヒューズケースを確認してみると、
ヒューズケースには大きく 10A 15A と書いてありました。
10Aのヒューズケースの中を確認してみると、案の定15Aのヒューズが入っていました。
(気が付いてよかった)
ヒューズを正規の物に入れ替えてエンジンを掛けてみると・・・大丈夫です。
素直にエンジンが掛かりました。
何故か修理完了 原因はリミットスイッチの接続端子の接触不良?
エンジンを掛けて、ヘッドライト・ウインカー・テールランプの確認をすると?
何故か、前ブレーキのレバーを握るとブレーキランプがちゃんと点灯します。
結果推測:前ブレーキのレバーを握ってもブレーキランプが点かなかったのは単純にリミットスイッチと接続端子間の通電が無くて(経年劣化で接触面が酸化?)端子の抜き差しで通電が回復したのだと思われます。
無駄に時間をかけてしまったのですが結果オーライ。修理完了です。
リミットスイッチは壊れていません。
解っていれば数分で修理完了の場所に数日間の時間と手間をかけてしまいました。
予備ヒューズの入手方法 ホームセンターやカー用品ショップではほぼ入手不可能です。
予備ヒューズを使ってしまったので購入して補充しようと、ホームセンターと大手カー用品店に行ってみたのですが、店頭にあるガラス管ヒューズのサイズは20mmと30mmの2種類です。
ジョーカー90に使われているガラス管ヒューズは長さ25mmの物です。
改めてネット上で情報を探してみると25mmのガラス管ヒューズは大手バイク用品店にも在庫を置いていない様です。(そもそも この田舎に大手バイク用品店が有りません)
25mmのガラス管ヒューズを入手する方法は、バイク屋さんに取り寄せてもらうか、通信販売で購入するしかなさそうです。
バイク屋さんから購入の場合、取り寄せ依頼と購入の為に2度足を運ばなければいけません。
インターネット販売で10Aと、一応15Aのヒューズを予備として購入しました。
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ここまでで当初考えていた、早急に修理完了が必要と思われた3点の修理が完了しました。
今後のヒューズ交換時の為にスペアヒューズの収納場所にヒューズ容量を大きく明記しました。
スペアヒューズの補充は、バッテリー収納スペースの蓋の裏に差し込めばよいだけなのですが、今回10Aと15Aの違いに気が付かなかったことを考えると、次回以降の為に解り易くしておく方が良さそうです。
バッテリー収納スペースの蓋の裏に大きな字で 15A 10A と明記しておきました。
これだけ解り易くしておけば何年か後に同じ過ちを繰り返す事は防ぐ事が出来るでしょう。
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追記 テスターを持っている事を失念しておりました。
数分で終わる作業を大分遠回りして直したのですが、考えて見れば私(おじさん)は、電気のテスターを持っています。
ブレーキレバーを握ったり離したりして、テスターを使ってリミットスイッチの導通(電気が流れるか)の有無を調べればすぐに修理が終了した筈です。
何とかの知恵は後から出る(バカの知恵は後から出る・下種の後知恵・後知恵)ってやつでした。
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以上、
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