エアークリーナーを取り外したついでにエアークリーナーエレメント交換とエアクリーナーケース掃除を行いました。
*注意:この記事は実際に行った内容を書いていますが、エアークリーナーケースを取り外した状態でエアークリーナーエレメントを交換すると、エアークリーナーケースを車体に取り付ける時にエアークリーナーエレメントが邪魔になり作業がやりにくくなります。
→ エアークリーナーケースが車体に取り付けられている状態でのエアークリーナーエレメントの交換をお勧めします。
エアークリーナーエレメントカバーの取り外し
エアークリーナーケースの5個のネジを外してエアークリーナーカバーを取り外します。
*エアークリーナーを取り外した状態の写真を撮っていなかったので、ここでは車体にエアークリーナーケースが付いた状態の写真を使っています。
エアークリーナーエレメントが乾燥して変色し、ひび割れていました。
エアークリーナーエレメントを取り外そうとして触ると、
指先で少し触っただけでエアークリーナーエレメントが、ポロポロと崩壊していきます。
何年間このエアークリーナーは手入れもされずに使われてきたのでしょうか?
でも、このエアークリーナーエレメントの崩壊は、想定の範囲内です。
あらかじめ新品のメーカー純正のエアークリーナーエレメントを購入済みです。
今まで付いていたエアークリーナーエレメント。
なかなかの優れものです。
エアークリーナーエレメントが二重構造になっていて、エアークリーナーエレメントの表面が崩れてしまってもキャブレター内に入り込んでしまわないように、内側に違う材質のものが使われています。
エアークリーナーケースの掃除
古いエアークリーナーエレメントを取り除き、エアークリーナーケースを観察して見ると
エアークリーナーカバーの上に貼られていたアルミテープは、大きな穴を開けた部分を閉じる為に貼られているようです。
エアークリーナーカバーの下側には大きな穴が開けられたままです。
うーん。
やらかしてますね。
ベルヌーイの定理とかベンチュリとかいう言葉を覚え、キャブレターの大体の構造を理解した、免許証を取りたての工業高校生16歳~ が、やらかしてしまう失敗の代表例みたいなものです。
エアクリーナーケース本体に穴を開けず、エアークリーナーカバーに穴を開けた位置選定だけは褒めてあげましょう。(エアーフィルターエレメントの外側に穴が開いているので、ゴミの混入は防いでいます)。
40年前の おじさん(私)とゆかいな仲間たち を見ているようで、なぜかニヤリとしてしまいました。
キャブレター周辺の設定で犯しがちな間違い(興味のない方は読み飛ばしてください)
ベンチュリ―管とは:簡単に言うと、流体が流れている管の途中を絞ると、そこで流体の速度は上がり、密度は下がる。(エネルギー保存の法則)
流体(例えば空気)の密度が下がった場所に配管されている管の液体(例えばガソリン)は吸い上げられてベンチュリ―管を通ってきた流体と混ざりあう。
(空気の密度≒気圧 が下がった部分でガソリンが吸い上げられて混合気となる)
→「元から送り込む空気量を増やしてやれば、送り出される燃料(混合気)も増えて出力が上がるんじゃネ?」
という短絡的な考えで、エアークリーナーケースに穴を開けて空気を多く送り込もうと考えます。↔ ✖
全くの見当違いとは言いませんが、効果はあまり期待できません。現役の工業高校生ごときよりも数段頭が良い人(メーカーの開発者さん達)が考え抜いて形にした物の形を崩している分デメリットの方が多そうです。
そもそもキャブレターは混合気を送り出してはいません。(厳密には慣性の法則で送り出し続ける様になりますが)
ピストンの動きによって、空気の流れが起きてエンジン内に吸引されています。
(4サイクルエンジンの場合は、弁の動きも要素に加わってきます)
混合気の吸引抵抗を減らすという意味だけを見れば、エアークリーナーに穴を開ける事にも少しは効果があります。
細かい説明をしだすときりが無いので、簡単に書いておきます。
2ストロークエンジンはエアークリーナー・キャブレターからマフラー(のエンジンとの取りつけ部付近)までを含めて総合的にいじらないと、まともに動きません。
(極端な話 2ストロークエンジンの場合、マフラーも エンジン/内燃機関 の一部です)
スクーターの他のバイクとも大きな違いは、ボディーカバーが付いている、という点です。
ホンダ・ジョーカー90の場合、シート前方左下から空気を取り込みチャンバー・ダクト を経由してエアークリーナー部へ空気が供給されています。
素人考え(おじさん個人の想像)ですが、前方にエアーの取入れ口が開いている。という事は、走行スピードを上げれば取り込む空気量も多くなりそうな物です。
走行スピードと空気取り入れ量の関係がおじさん(私)の考え通りだとすると、エアークリーナーケースに穴を開けるという行為は、多くの空気が吸入されているのにその空気をエアークリーナーケースに開けた穴から逃がしてしまう気がします。
この穴はいつでも簡単に塞ぐ事が出来るので、とりあえずはこのままで様子を見てみます。
(テープで穴を塞ぐだけの作業で済みます)
エアークリーナーケースを車体から外したついでに中性洗剤と、歯ブラシ 他 を使ってきれいに掃除しました。
エアークリーナーエレメントの取り付け
2022年12月現在 メーカー在庫があり、取り寄せ購入しておいたエアークリーナーエレメントです。
部品番号:17205-GCK-000
開封して初めて分かった事ですが、
このエアークリーナーエレメントは既にオイルをしみ込ませた状態で販売されています。
エアークリーナーエレメントは既に適量の油をしみ込ませた状態なのでそのまま取り付ければOKです。
取付穴の位置があるので、取り付け方向などで悩む事は無さそうです。
この機種に限らず、スポンジ状のエアーフィルターは、はめ込む部分より少し大きめに作られています。
今回新規購入・交換したHONDA純正エアーフィルターは2層構造になっている様には見えません。
平成8年(西暦1996年)のパーツリストと部品番号が変わっていないのになぜ今まで付いていたエアーフィルターは2層構造で、今回購入したエアーフィルターは1層構造なのか?
謎です。
社外品の2重構造のエアーフィルターエレメントが装着されていた可能性もあります。
新しいエアーフィルターをエアークリーナーケースに押し込みます。
写真のように左側に隙間が有るのが正常な取り付け方です
後は、エアークリーナーカバーを取り付けて、車体にエアクリーナーケースを取り付ければエアークリーナーエレメントの交換作業完了です。
*エアークリーナーエレメントは、ジョーカー50、90 共用部品です。
2022年12月現在 本田技研工業さんのメーカー在庫がありメーカー純正品を購入できました。
他社製品はこちら
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