ヤフオクで入手したホンダ。ジョーカー90
ヘッドライトのLOが点灯しません。ここは早急に修理の必要があります。
原因として考えられる事は
- ヘッドライトの電球玉切れ(フィラメント断線)
- HI/LO 切り替えスイッチの接触不良
- 配線のどこかが断線
ヘッドライトの電球交換(ランプ交換)で済めば一番簡単に事は済むのですが、どこが悪いのか判らないので分解確認して修理しました。
結果:ダイソーのヤニ入りハンダを使用して、接触不良個所の修理で修理完了です。
ヘッドライトのランプを確認
ヘッドライトの電球の外し方
ヘッドライトの下をのぞき込むとプラスネジとナットでヘッドライトのカバー(枠)?が固定されています。
(後になってパーツリストで確認すると標準品はM3x20のネジでした)
この車体はM3x25mmのネジが取り付けられており。カバー?の下に大分隙間があります。
多分オプションか社外品の ヘッドライトの瞼?庇?を取り付けてある為、長いネジを使っていて隙間が大きくなっているのだと思います。
これを外す為にはプラスドライバー#1と5.5mmのスパナかメガネレンチが必要です。
ネジが錆着いていそうなので慎重に作業開始。
プラスドライバーの先端NO、1 の物でネジを緩めようとしましたが、びくともしません。
無理をするとネジの頭の溝を潰してしまうパターンのやつです。
5.5mmのスパナは持っていないので秘密道具 ネジザウルス 君に出動してもらいます。
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ネジの頭方向(プラスの溝がある方)は動かないので、ネジザウルスで慎重にナットを緩めます。
少しナットを緩めると、ドライバーでネジを回す事が出来る様になったので、ナットを指で押さえてドライバーでネジを緩めナットを外します。
ヘッドライトの枠?を外し
ヘッドライトの庇?瞼?の部分は上部に2本の爪が出ているので車体前方へ引き抜いてから外します。
ヘッドライトユニットが外れます。
電球の交換は反射板の後ろから行うタイプの物です。
ヘッドライトの取り付け部(カプラー?)を反時計回りに回して取り外し。
ヘッドライトが点かない原因を追及確認
1.ヘッドライトの電球玉切れ(フィラメント断線)の確認は、老眼で近くの細かい物が見えないので 写真を撮って拡大して確認。
電球のフィラメントは切れていないように見えます。
再確認の意味でこの状態でエンジンを掛けヘッドライトのHI/LO切り替えをしてみました。
状況は変わらず。HI側しかライトが点灯しません。
ライトの電球交換で簡単に修理完了 とはいかない様です。
そうすると原因は、
2.HI/LO 切り替えスイッチの接触不良
3.配線のどこかが断線 という事になります。
ちょっと面倒くさい事になってきそうです。
電球を直接指で触らないようにポリ袋越しに電球を取り外し
電球を押し込みながら反時計回りに回して取り外し。
接点を見ると、片方が溶けかかっています?
ソケットの接続部分を見ると
接点が片方無くなっています。??? 熱で溶けてしまったのでしょうか?
ここが原因っぽい気がします。
電球の金具部分に
12V35/36.5W と表示があります。
テスターを引っ張り出して導通があるか(電気が通っているか)確認。
エンジンを掛けて、バッテリーは12ボルトなのでテスターの測定レンジをDC50vに合わせて測定開始。
???
HI/LO共に反応なしです。少なくともHI側は導通が有る筈なんですが・・・
プラスとマイナスを間違えているのか? 測定端子を入れ替えても反応なしです。
電気の事はあまり詳しくなく よくわからないので、ダメもと(ダメで元々)でテスターの測定レンジをAC50Vの合わせて測定してみると・・・反応がありました!
おじさんには理解できていないんですが、バッテリーはDC12Vの物を積んでいるのですが、エンジンを掛けてAC12V?を発電して電球をつけている様な感じです。
HI側は10.5vの電圧が確認できました。
LO側は?
溶けてなくなっている接点の根元部分をテスターの測定子の先端で少しガリガリと削り
(多分やってはいけない行為です。電気に詳しい方からは怒られそうな使い方をしています。)
発掘作業で接点を掘り出して測定開始。
通電しました! 10.5v
原因はソケットの接点が(溶けて?)無くなっていた、という事みたいです。
話はそれますが、FUELランプは正常に動いているようです。
エンジンを掛けないとヘッドライトが点かないのでエンジンを掛けっぱなしで作業していたのですが、
FUELランプ(ガソリンの残りが少なくなってくると給油を促すランプ)が点灯しました。
ハンドり取り付け部の下の右側のランプです。
ちなみに左側のランプは2ストロークオイルのランプです。
FUELランプ(センサー)は正常に動いているようです。
ヘッドライトのソケット修理
原因がわかれば対応策も考えられます。
ところで、25年前のスクーターの部品ってホンダさんは持っているんでしょうか?
突然ですが、おじさんの性格はデフォルト(default・初期設定・標準)で
・修理やモノづくりは自分で一度は挑戦してみたい(仕事としてではなく、あくまでも趣味の範囲で)
・ケチである(同じ事をするのであれば/結果が同じであれば 出来るだけ安く済ませたい)
・可能性が低くても出来る可能性があれば実験してみたい
と言う性格です。
原因がわかった時点で「これ、自分で直せるんじゃネ?」と思い、ハンダを盛って接点の修理を行う事にしました。
○○年ぶりに半田ごてとハンダを用意
ハンダは一生かかっても使いきれないくらいの量があります。
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コネクターの接点を、ヤスリの先端やマイナスドライバーで擦り(削り落とし)養生テープでコネクターを上向きに仮固定、金属面の上にハンダを盛りつけ!
コネクターの接点とハンダの仲が悪いようでなかなかハンダが接点の金属の上に載ってくれません。
仲良くして お願い!
形がおかしいのですが何とかハンダ盛り付け成功
早速電球(ヘッドライト)を取り付け、点灯確認。
エンジンを掛けて確認してみると・・・
HI側はヘッドライトが点灯するのですが、LO側はヘッドライトが点灯しません。
修理前と同じ状況です。
もう一度ヘッドライトの電球を外してみると・・・盛りつけた筈のハンダが無くなっていました。
100均(ダイソー)のヤニ入りハンダが解決してくれました。
表面が酸化していると思われる金属の上にハンダを盛る為には 半田フラックス(はんだ付け促進剤・金属とハンダの仲を取り持って仲良くさせてくれる魔法の液体・別名ヤニ)を使えば割と簡単にハンダを付けられる事は知っています。
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フラックスって高価な物ではないのですが、○○年に一度しか半田ごてを使っていない事を考えると、一度きりの使用になりそうな気がします。(経年劣化とかあるのか不明です)
インターネット上の情報を探してみると100均ショップでヤニ入りハンダを売っている事が解りました。
半田フラックスを使った方が確実な作業が出来る事は解っているのですが、
失敗しても 110円の勉強代です。(安い勉強代です)
早速近くのダイソーへ行ってヤニ入りハンダを購入
ヤニ入りハンダ ¥110です これで修理出来たら儲けものです。
半田ごてとヤニ入りハンダを両手に持ち、格闘する事数分間
形は悪いのですが何とかハンダが密着しました。
自分のハンダ付け技術の未熟さが・・・でも結果が良ければいいんです。
ヘッドライトの電球を差し込んでエンジンを掛けて点灯!
大成功です。
ヘッドライトHI/LO共に点灯しました。 拍手👏パチパチパチ
後は元通りヘッドライトの部品を組付けて、再度点灯確認
ヘッドライトのLO側が点灯しない と言う部分は修理完了です。
修理完了後 一つ心配なことがあります。
工賃や工具代を除けば、今回はダイソーのヤニ入りハンダ110円で修理が完了しました。
修理完了は良いのですが、一点気になる部分があります。
ダイソーのヤニ入りハンダの台紙には 融点が低くヤニ入りで作業がしやすい と書かれています。
故障原因は多分発熱によってコネクターの接点が溶けて無くなってしまった事ではないかと推測すると、融点が低いハンダの耐久性に問題があるかもしれません。
短期間でヘッドライトのLO側が再度点かなくなった場合は、ハンダフラックスを購入して、もともと持っていたハンダを使用して直す必要がありそうです。
余談:フラックスの主成分は塩酸らしいです。
塩酸なら家に有ります。 トイレの洗剤サンポール。
家に有るサンポールを一滴使えばフラックスの代わりになるのではないか?と、貧乏くさい事を考えています。(でも、蒸発したガス(蒸気/気体)を吸い込むとやばいやつのような気がします)
以上、
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