キャブレターの取り付け方は、基本的に取り外しの逆手順で行えばOKです。
しかし、その後の作業(オイルパスチューブの空気抜き)をきちんと行わないと、最悪のパターンの場合、エンジン(ピストン)の焼き付けを起こしてしまい。エンジンを壊してしまう可能性もあります。
*2ストロークオイルの供給が大事です!
キャブレターの取取り付け
キャブレターに ドレンチューブ、ブリーザチューブを取り付けます。
オートバイスターターをキャブレターに取り付けます。
取り付ける方向は左の写真の位置です。
スロットルバルブをキャブレターに取り付けます。
スロットルストップスクリュ(アイドリング調整ネジ)にスロットルバルブの切り欠きを合わせるようにします。
クランプステイとボルト2本をインテークマニホールドに取り付けます。
新品の0リングをインシュレータ、キャブレターに取り付けます。(今回は今まで付いていた物を再利用しました。自己責任の範疇です)
インシュレータとキャブレターをインテークマニホールドに取り付けます。
ボルト締め付けトルク:10N・m(1.0kgf・m)
・この後、フューエルチューブ(ガソリンチューブ)、オイルパスチューブ(2サイクルオイルチューブ)を取り付ければ良いのですが、
今回はフューエルチューブ(ガソリンチューブ)、オイルパスチューブを長時間取り外していた為エアーを噛んでしまって(空気が入って)いる可能性がある為後で取り付ける事とします。
ドレンチューブをホルダに取り付けます。
キャブレター取り付け後の作業
フューエルチューブ(ガソリンチューブ)、オイルパスチューブ(2サイクルオイルチューブ)をまだキャブレターに取り付けていません。
フューエルチューブ(ガソリンチューブ)に空気が入り込んで、ガソリンが供給されなければエンジンがかからないだけの話ですが、
オイルパスチューブ(2サイクルオイルチューブ)に空気が入り込んで2サイクルオイルが供給されない状態でエンジンをかけてしまうと、最悪の場合エンジンの焼き付きを起こす可能性があります。
オイルパスチューブの空気抜きの方法は、いろいろな方法がある事を後で知りましたが、この時点では知らなかったので、自己流で作業しています。
(ジョーカー50のサービスマニュアルが手元にあるのに、なぜか自己流で作業を行ってしまいました)
サービスマニュアル記載のオイルパスチューブの取り付け方 は、
・オイルパスチューブを抜き取り、U字に曲げて両端部を平行にし、チューブ内にオイルを充填する。
・エアが混入しないようにチューブの両端を押さえながら、チューブをオイルポンプ → キャブレターの順に速やかに接続する。
と、なっていました。
まずは、オイルポンプの位置と、オイルポンプ(オイルコントロールレバー)の位置を探します。
アクセルケーブルが二股に分かれて、
片方はキャブレターに接続され、
もう片方はオイルポンプに接続されています。
オイルポンプの位置は、マフラー取付位置の下のほうです。
アクセルを開閉して、オイルポンプのレバーの動きを確認します。
オイルコントロールレバーを全開の位置(アクセル全開時の位置)に固定します。
固定方法は、園芸用の 中に針金が入ったビニールテープで固定しました。
(どのようなひもや針金などでも オイルコントロールレバーを全開の位置に固定出来れば問題無いでしょう)
スパークプラグは外しておきます。
フューエルチューブ(ガソリンチューブ)、オイルパスチューブ(2サイクルオイルチューブ)
それぞれのチューブの先端をペットボトルに差し込んで、セルを回して、オイルが出てこればOKのつもりでしたが・・・
ガソリンはどんどん出てくるのですが、オイルが出てきません。
(後になって思えば、ガソリンが出た時点で、ガソリン供給チューブに栓をしてセルを回し続ければ良かったのかな?とも思えます。↔ 下種の後知恵・バカの知恵は後から出る ってやつです)
うまく事が運ばない場合はさっさと次の案に移ります。
40年くらい前につかった、確実な方法です。(環境にやさしくありません)
おまじない代わりにプラグホールからシリンダへ、2サイクルオイルを2~3滴入れて、
2サイクルオイルをガソリンに混ぜ込んだ混合油をガソリンタンクに入れて、エンジンをかけてしばらく放置します。
このまま走り出しても良いのですが、2サイクルオイルの量が多い状態のため当然 白煙が出ます。
ガソリンタンクに入れた混合油をほぼ使い果たすまでエンジンをかけっぱなしにしておけばよい。と思ったのですが、結構な時間を要します。
暖機運転も終わりしばらくしてからアクセル全開にしてみると・・・・
探偵物語(薬師丸ひろ子さんのほうではなく松田優作さんの方)の工藤ちゃんのベスパの調子の悪いとき みたいな物凄い白煙が出ました。
うゎっ!すげー!
少年の心を持ったおじさん 高校生の頃から精神的に成長していないおじさんです。
書いている事がわからないけれど気になる方は、 探偵物語 松田優作 ベスパ 白煙 で、画像検索して見て下さい。
ご近所迷惑になるので、この状態でのアクセル全開は止めて、燃料消費に時間を費やしました。
おじさんの独り言
そういえば、このころの 探偵 作品 の乗り物は車ならシトロエンかルノー、バイク(スクーター)ならベスパ、という物が多かった気がします。
現実問題としては、探偵(今でいう興信所?)さんが、そんな目立つ乗り物に乗る訳が無いのですが、物語の中では結構いい味を出していました。
話が前後してしまうのですが、スロージェットの先端の穴が詰まっているのにもかかわらず奇跡的に普通に動いていたエンジンです。
キャブレター掃除後は(当然)燃料が濃すぎてまともにエンジンがかかりません。
エアスクリューを閉めた場所から2回転半くらい戻したところでようやくエンジンが動き続ける状態になったので、このまま燃料を消費しました。
最終的なキャブレター調整は燃料タンクに普通のレギュラーガソリンを入れてから行う事とします。
2サイクルオイル供給過多の状態で、数時間エンジンをかけ続けたので、続いてシリンダーヘッドの掃除とマフラーの掃除を行います。
補足 リードバルブの点検は今回は行ないません。
キャブレターを取り付ける前にインテークマニホールド(キャブレターを取り付ける部分)を外して、リードバルブの確認を行いたかったのですが、
ガスケットが固着しており、新品のガスケットも用意していないので今回はリードバルブの点検は行ないません。
インテークマニホールドを固定している4本のネジは割と簡単に取り外す事が出来ました。
このあと、インテークマニホールドをゴムハンマーで叩いてみたのですが、外れる気配がありません。
エアークリーナーエレメントも内側は崩れ落ちない物が付いていましたし、今までエンジンをかけて走ってみてもバックファイアなどの不調は感じられなかったのでリードバルブは大丈夫だと信じる事にします。
以上、
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